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見えない劣化も見逃さない!大規模修繕における下地調査

2025年2月14日

前回、下地補修のご紹介をさせていただきましたが、その前に必ず行うのが下地調査です。
大規模修繕工事では、足場組立完了後にまず下地調査を行います。

どのような不具合がどこにどれくらい発生しているのか、まずは調査して印を付けていきます。

下地調査のやり方には、目視打診触診があります。


目視


目視により、タイルの割れや欠け、塗装面のひび割れ(クラック)などを確認します。

クラックの幅は、クラックスケールという定規をあてて確認します。

打診

打診棒や打検ハンマー等を用いて、モルタル浮き、爆裂、脆弱塗膜などを確認します。

モルタル外壁やタイル外壁を叩いた時の音の反響によって、タイルやモルタルに浮きがないか等を判断する、とても経験のいる作業です。

浮き部等に気づかずそのままにしておくと、地震などの揺れや振動により剥落する恐れもあります。目視ではわからない部分も、打診で確認することが可能です。

触診


触診により、手摺りや建具の強度を確認したり、腐食部分の劣化具合を見極めたりします。


マーキング


それぞれの症状(ひび割れ・塗膜剥離・爆裂・タイルの浮き・タイルの割れなど)によって対処方法が変わる為、対処方法ごとにテープやスプレーで色分け等によりマーキングをします。
またこれらの調査結果を図面に落としていきます。



これらの下地調査を行うことによって、その後の下地補修をもれなく正確に実施することができ、建物の寿命を延ばすとともに資産価値を維持・増大することにつながります。

下地調査は大規模修繕工事の品質を左右する重要なプロセスです。

まずはしっかりとした調査をおすすめします。

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