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屋上防水工事の種類と特徴

2024年11月28日

マンションやビルの屋上は、紫外線や雨風の影響で劣化しやすいエリアです。屋上には防水が施されていますが、劣化が進み防水性能が弱くなれば雨漏りやカビの原因になります。また浸水するとコンクリート内部の鉄筋が錆びつき、耐震強度が著しく低下する恐れがあります。

それを防止するためには、劣化状況をしっかりと調査し、劣化や損傷が進んでいれば防水工事を行う必要があります。


一般的なマンションやビルの防水工事は大きく「ウレタン防水」「アスファルト防水」「シート防水」「FRP防水」の4種類の工法が採用されています。


それぞれの特徴をご紹介します。


ウレタン防水


屋上防水の中でも代表的な工事方法で、液体状のウレタン樹脂を複数回塗布して防水層を形成する工法です。
直接床面にウレタン防水を施工する「密着工法」と、床面とウレタン防水の間に通気マットを挟む「通気緩衝工法」という2つの工法があります。「通気緩衝工法」の場合、下地にひび割れがあり水が入り込んでいる場合でも、下地の影響を受けることなく施工が可能です。

伸縮性があり複雑な形の屋上でも施工しやすいです。
塗布するウレタン防水材は夏場と冬場で硬化速度が変わるので、気温の低い冬場は硬化スピードが若干遅くなります。


アスファルト防水


防水工法の中でも一番古くから使用されている工事方法で、ルーフィングと呼ばれる防水シートを貼り重ねていく工法です。「熱工法」、「トーチ工法」、「常温工法」の3つの工法があります。
耐久性に優れており耐用年数が長い分、その後の屋上防水工事の回数を減らせるメリットがあります。
熱工法とトーチ工法については、工事中に煙や匂いが発生するので近隣住民への配慮が必要です。

シート防水


防水シート(ゴム製シートや塩化ビニールシート)を下地に接着剤などで貼り付けていく防水工法で、「密着工法」と「機械式固定法」という2つの工法があります。

シートのため厚みが均一となり、塗膜防水と比べると仕上がりの良さにばらつきがありません。耐久性があり広い場所を一度に施工できるため、人の出入りが多い場所でも施工しやすいです。臭いも発生しないため、近隣住民とトラブルを起こしたくない場合にもおすすめです。

一方、シートを張り付けるため複雑な形状やでこぼこした屋上には向いていません。


FRP防水


FRP(Fiberglass Reinforced Plastics)「繊維強化プラスチック」といって、ガラス繊維で強化したプラスチックを屋上に塗布する工事方法です。

強度・耐水性・成型性が優れています。

ウレタン防水に比べて硬化スピードがはやく短期間で施工が完了します。
素材が軽量のため建物への負担が軽減できます。
硬く丈夫ですが伸縮性があまりなく、建物が大きく揺れるとひび割れる可能性があります。また材料費が高く工事費用は高くなる傾向があります。



以上、屋上防水工事の種類と特徴についてご紹介しました。

アスピレーションには、防水工事を行う上で高い技術力と豊富な知識を持った一級防水施工技能士が多数在籍しております。建物に合わせたご提案をさせていただきます。安心してご依頼ください。

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